STORY

なりたい自分になれる“記憶”が簡単に売買される近未来。世界は大きな戦争の果てに、正常な環境を失い、人々はわずかな土地で裕福なブリテン連邦と貧しいにコロニーという二つの地域に分かれて暮らしていた。コロニーの住民は二つの地域をつなぐ唯一の手段、“フォール”という地球の中心部を抜ける巨大なエレベーターに乗り、毎日ブリテンまで出稼ぎに行かなければならなかった。コロニーの住民は退屈な日常の中で刺激を求めて人工記憶センターリコール社の人工記憶を買いに行き、不満を解消していた。工場労働者のダグ・クエイド（コリン・ファレル）もその一人、工場で働く毎日に嫌気が差しリコール社を訪れる。だが、彼の記憶が書き換えられようとしたそのとき、なぜか突然、ブリテン連邦の警察官の襲撃を受ける。しかし、ダグはこの警察官を一掃、自分の知らない戦闘能力に困惑する。混乱の中、帰宅したダグは妻ローリー（ケイト・ベッキンセール）に事件のことを告げるが、今度は豹変したローリーに襲われる。「私は良い妻を演じただけ、あなたは記憶を上書きされたの。ダグ・クエイドなんて人間は、この世には存在しない」と告げ、襲いかかるローリー。なんとか振り切り逃げ切ったダグは、数々の謎のメッセージをたぐる中、毎晩、悪夢の中に現れる謎の女性メリーナ（ジェシカ・ビール）と出会う。果たして、このメリーナは信用できるのか？自分の記憶は、どこからが本物なのか？自分は誰なのか？ここは現実なのか？全て疑ったまま、ダグは世界の運命を握る戦いへと巻き込まれていく…。

DATA

監督●レン・ワイズマン

出演●コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール、ブライアン・クランストン、ジョン・チョウ、ビル・ナイ…ほか