●上映時間：1時間56分 ●配給：ブロードメディア・スタジオ　　　　R15+

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『スウィート ヒアアフター』『死ぬまでにしたい１０のこと』などで、たぐいまれな存在感で異彩を放ってきた女優サラ・ポーリー。認知症に直面した老夫婦の、心の葛藤と深い愛を描いた『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』で若干27歳にして長編監督デビューを果たし、アカデミー賞2部門にノミネートされたサラの待望の最新作が完成した。5年ぶりの監督作となる本作は、弾けるような恋愛時期から、温かく愛情深い生活に突入した若い夫婦の変わりゆく感情を静かに描いたラブストーリー。本能とモラルの間で揺れ動く主人公の姿は、恋のときめき、愛の切なさだけではない、もう一歩奥にあるどうしようもない感情をさらけだし、胸がしめつけられる。

ヒロインを演じるのは『マリリン 7日間の恋』などで３度もアカデミー賞候補となった演技派ミシェル・ウィリアムズ。幼女のまま大人になったような、あどけなさと不思議な色香が混在する一種独特な魅力で、どこか危なげな主人公マーゴに息を吹き込んだ。何をするにも気がそぞろといった風情がマーゴの揺れ動く心模様を映し出す。

  

妻を愛する夫を演じたのは、『50/50 フィフティ・フィフティ』のセス・ローゲン。その他、カナダ出身の新進俳優ルーク・カービー、人気コメディエンヌのサラ・シルヴァーマンが出演している。