2006年に発売されて以来、女子のバイブルとして支持され続け、発行部数約40万部を超える奥田英朗の小説『ガール』が遂に映画!恋に仕事に結婚に出産・・・日々人生の選択を迫られ、生きづらさを感じながらも、自分らしく生きたいと頑張るその姿はリアルでたくましく、最高にキュートで何より爽快!誰もが必ずどこかに共感できる、女子の本音と興味がぎっしり詰まった女子力のバイブル、それが映画『ガール』。
本作のキャンペーンで主人公、29歳・ガールとしての潮時に悩む・独身・滝川由紀子役を演じた香里奈(愛知県出身)と、主題歌「私たち」を担当する西野カナ(三重県出身)が来名!この地方出身の二人が映画『ガール』の魅力を語ってくれた。
記者会見の模様と、Zepp Nagoyaで行われた女性限定特別試写会の模様をレポート!
香里奈&西野カナ 記者会見@名古屋観光ホテル

“私たち”は私と友達のことをそのまま歌詞にした曲です(西野)
▷▷西野さんは、映画主題歌初挑戦ということですが、作る上でいつもと違ったところは?
西野「映画とリンクして曲を楽しんでもらえるようにということを、すごく考えましたね。初めに映画の大まかなストーリーを見せてもらい、それを自分の中で解釈して、女の子の友情をテーマに描きました。今までにも友情の曲はありましたけど、ここまで焦点を当てたものはなかったです。“私たち”は私と友達がモデルになっていて、2人の関係や起こったエピソードがそのまま歌詞になったような曲なので、みなさんに自分のことと照らし合わせて聴いていただけると嬉しいです」
▷▷香里奈さんは、演じた由紀子というキャラクターに共感できましたか?
香里奈「同世代ならではの悩みなど、共感する部分は多かったです。洋服が好きで、洋服によってテンションが変わるところも、すごくわかるなあって思いました。由紀子以外のキャラクターにもどこかに自分的要素がありましたし、場面によって近いなと思えるところがありました」
▷▷西野さんと香里奈さんは以前から仲がいいそうですが、由紀子を演じている香里奈さんを見て、どう思いました?
西野「香里奈さんは私の中ではお姉さんで、カッコいい女性というイメージだったので、『ガール』の4人の中でいちばん年下のキュートなキャラクターを演じているのは、ちょっと違和感があって(笑)。あっ、悪い意味じゃないですよ!お洋服も次々と変わっていくし、色々な香里奈さんを見られて、すごく贅沢だなと思いました」
香里奈「私も違和感はありましたよ(笑)。もちろん共感できるところは多かったですけど、由紀子は夢見がちな女の子で、全開でガール!って感じですけど、私は現実的なところもありますし。由紀子のようにはなれないぶん、逆に羨ましかったりもしますけどね」
▷▷麻生久美子さん、吉瀬美智子さん、板谷由夏さんとの共演で、撮影中に『ガール』を感じたエピソードは?
香里奈「撮影中も映画のヒトコマのような瞬間はたくさんありました。4人で集まっている時に“バスタオルって、夏だと何日に何回洗う?”みたいな話で盛り上がったり(笑)。ここで言えることも、言えないこともたくさん話しました(笑)」
▷▷映画の中であるある!と思ったシーンは?
香里奈「たくさんありましたけど、特に女性の気持ちを上手く表わしてるなと思ったのは、すごく嬉しい出来事があったとき、吉瀬(美智子)さん演じる容子が誰もいないエレベーターの中で“キャーッ”て大喜びしたあと、何事もなかったかのように普通に出てくるところ。女性ならではの感覚で、すごく可愛いなって思いました。この映画に登場する女性たちはみんな魅力的で、惹かれる部分があるんですよね。強くて、逞しくて、子供にとって頼れる母親でもあるシングルマザーの孝子(板谷由夏)を見て、将来的にそんな母親になれたらいいなと思いましたし」
西野「私も共感したところはたくさんありました。香里奈さんがおっしゃったエレベーターのシーンはニヤッとしましたし(笑)、自分らしくない服を着た由紀子が、彼に“自分らしくていいんだよ”って言われて、“らしくじゃダメなんだよ!”っていうところも。いつまで可愛らしい洋服が着られるのかな、もっと大人っぽい方がいいのかなっていうのは、私たちの世代なら誰もが悩むことやと思うので、とっても共感しました」
▷▷印象的なセリフも多かったですが、ハッとさせられた言葉は?
香里奈「今回はナレーションもやらせていただいたんですけど、なかでも“どの道を選んでも、他の道があったんじゃないかと思ってしまう”という言葉は、すごくわかるなと思いました。こう考えちゃうのは、自分だけじゃない、みんなも同じなんだなとわかって少し勇気が持てましたし、今まで以上に、今この時間を、今自分がするべきこと、やっていることを大事にしようと思いました」
西野「私もその言葉がいちばん胸に刺さりました。やっぱり何歳になっても、どんな職業の人でも同じように悩んだりするんだ、みんなそうなんやって、すごい勇気をもらったし、救われました。この間、友達と喋っていてそんな話になったので、絶対『ガール』観た方がいいよ!って言っておきました(笑)」
一生懸命に生きている女性たちを可愛いなと思って欲しい(香里奈)
▷▷『ガール』を取り巻く男性たちも魅力的でしたが、いちばんタイプなのは?
香里奈「1人1人に魅力があるので決めるのは難しいんですけど…。麻生(久美子)さん演じる聖子の旦那さん、上地(雄輔)くん演じる博樹のように、多くを語らず見守ってくれる優しい旦那さんっていいですよね。でも向井(理)くんが演じた蒼太とは、いちばん関わり合いがありましたし、自然体でボーッとしているけれど、自分ならではのアイデアを振り絞って、相手のことをいちばんに考えた行動をしてくれているところはいいなと思いました」
西野「私も博樹がいいです。強く生きている女性は大変やと思うんですよ。家で怒ることもあるだろうし、酔っぱらって帰ってくる時もあるだろうし。でもそれを黙って見守って、優しく大きく包んであげる。そういう心の広い男性っていいですよね」
▷▷一方で、要潤さん演じた今井は嫌なヤツでしたよね?
香里奈「要さんがすごく役にハマっていたというか(笑)。本当に憎たらしく思ってしまうぐらい。私は会社員の経験がないのでわからないですけど、自分より年上の男性が部下になったら女のくせにって思われるだろうし、やり辛いだろうし、実際にこういう感じなんだろうなって思えるリアリティがありましたね」
西野「うちは年齢的にわからないことが多かったかも。本当にこんな嫌な人いるんかな?って。麻生さん演じる聖子を応援していたので、これはちょっとないなと思ってました(笑)」
▷▷許せない男性のタイプは?
香里奈「誰にでもダメなところはあるかもしれないですけど、個人的にあまり好きじゃないのは、オレがオレがっていうタイプ。女の子が喋っていても、オレがオレがってかぶせてきて、自分の話ばかりするのはダメですね。ちゃんと女性の話を聞いてくれたらいいなって思います」
西野「なんやろう…。パッと浮かぶのは浮気ですかね(笑)。これは女性にも男性にも言えることですけど。この映画を観て、彼女や奥さんを愛してる男性っていいなと思ったんで、世の男性にはぜひそうであって欲しいです!」
▷▷逆に男性にされたらときめくことは?
香里奈「それは人によります(笑)。例えばすごくいい人がいいことをするより、普段は優しくない人が同じことをした方が、ありがとう!って気持ちが大きくなりますよね?そういうギャップに弱いかも。でもしてやったんだぜ!みたいな態度を取る人はイヤです(笑)」
西野「映画の中でいうと、蒼太が由紀子にあげたような手作り感のある気持ちの込もったプレゼントはスゴくいいなと思いました。そういうサプライズやプレゼントにはときめきますね」
▷▷男性にオススメのポイントは?
香里奈「観終ったあとに、やっぱり女はわかんないとか、めんどくさい、大変そうと思う男性もいらっしゃるかも(笑)。でも男性には不可解に見える女性の行動にもちゃんと理由があるし、色んなことを考えて、複雑な感情を抱えているんです。そんな一生懸命に頑張って生きている女性たちを可愛いなと思って、大きく包んであげる気持ちになっていただけたらすごく嬉しいです。それにいろいろなタイプの女性が描かれているので、今後の参考にしていただけたらいいんじゃないかな(笑)」
西野「そうですよね。彼女の気持ちがわからんっていう男性も、少しわかるんじゃないかなと思いますので、カップルで観ていただいても面白いと思います」


香里奈&西野カナ 女性限定特別試写会@Zepp Nagoya

Zepp Nagoyaで行われた女性限定特別試写会。上映前に主演の香里奈と、主題歌を担当する西野カナが登壇!西野カナが、香里奈の前で主題歌「私たち」を熱唱した。そして最後に会場に集まったナゴヤ・ガールズと記念撮影(上部写真)を行った。
▼舞台挨拶の模様を動画でレポート






★『ガール』5/26(土)→ピカデリーほか
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