レシピ本としては異例の累計488万部を突破し社会現象となった「体脂肪計タニタの社員食堂~500kcalのまんぷく定食~」。社員の健康維持を目的にした社員食堂にまつわる事実を元にした、ユニークな映画が誕生しました!“世界から肥満と飢餓をなくす”をモットーとするタニタの社員食堂を舞台に、デブで気弱な二代目副社長と落ちこぼれの栄養士が、社運を賭けた壮絶なダイエット・プロジェクトに挑む!笑いとせつなさを噛みしめながら、思わず最後にはホロリとさせられてしまう、予測不可能なドラマが幕を開ける!スーパー栄養士・菜々子として主演を務めるのは、女性好感度・知名度抜群の女優・優香。昨年春に出版されたボディーブックでも、エクササイズや、ヘルシーレシピを披露するなど、自身も健康に関心が高く、ポジティブでヘルシーなキャラクターがぴったり。製作サイドからのラブコールに応える形で8年振りの映画主演を果たした。 一方、二代目の新米副社長・幸之助役にはミュージシャンや作曲家としても活躍している浜野謙太。幸之助の父、ワンマン社長・卯之助役には草刈正雄と豪華キャストが集結。

今回、主演の優香と、共演の小林きな子が来名。会見で本作の見どころを語ってくれた。
タニタのレシピ本をどう映画にするのか興味が湧きました(優香)
▷▷この映画のお話を聞いてどう思いました?
優香「タニタのレシピ本のことはもちろん知っていたので、これをどうお話にするんだろうって興味が湧きました。それに監督が李(闘士男)さんでしたし、テンポがよく面白いモノになるんじゃないかなって。あと私は去年、ボディブックを出して自分のカラダを見つめ直したり、絞ったり、食事の面でも気を遣うことがあったので、食つながりで縁があったのかなと思いました」
▷▷演じた菜々子の印象は?
優香「菜々子さんはとてもサッパリしていて姉御肌。だから髪の毛をサッパリさせて、声のトーンをなるべく低くして、普段の私よりも男勝りな感じをイメージして演じました」
▷▷今まであまり演じられたことがないキャラクターですよね?
優香「世間で目にする機会はあまりないかもしれないですね。コントではよく志村(けん)さんを罵倒してますけど(笑)。でも自分の中にも近いものがいっぱいあるキャラクーでしたし、違和感なく楽しくできました」
▷▷小林さんはいかがですか?
小林きな子(以下:小林)「映画に出られてダイエットができてお給金がいただけるっていう。こんな夢のようなことがあるんだなって(笑)。でも本当なら3ヶ月で減量するところを、映画のためにひと月で12キロも落としたので、ペースの早さにちょっとついていけなくて結構、大変でした」
▷▷役柄についてはどう思いました?
小林「福原さんは、自分はポッチャリでデブじゃないと思っている…。私にはポッチャリとデブの境目がわかんないんですけど(笑)。でももともとポジティブなポッチャリさんでも、ダイエットをしたらもっと気持ちが変わるぞっていう。そんな役柄でした」
▷▷優香さんは栄養士を演じるにあたって準備したことはありますか?
優香「包丁を使うシーンがあるということで、野菜の千切りをしたり、大根の桂むきもすごく練習して。その時期はほとんど大根サラダばっかり食べてました(笑)。実際に桂むきもできるようになったんですけど、映画には出てこないので役に立たなくて(笑)。菜々子さんのキャラクターに合わせて、むしろヘタにやる練習をした方がよかったのかなって」
小林「でも上手にできてたよ。自然だったすごく」
優香「本当はできるんですけどね。ちゃんと(笑)」
▷▷食に関して改めて大事だと思ったことは?
優香「食べないとか、リンゴだけとか、蕎麦だけとか、そういう間違ったダイエット方法ではどうしても続かないですし、いい痩せ方をしないんですね。自分がカラダを絞った時はサラダを摂ったり、苦手な果物や野菜をジュースにして飲んでみたり、摂り方を工夫して調整していたので、自分がやっていたことが正しかったんだって再認識しました。映画にも出てきますけど、野菜を先に食べるのはいいですし、朝のフルーツもいい。あとはきちんと朝昼晩食べること。朝昼を一緒にしちゃって、夜にガツンと食べる感じになったり、夜食を食べちゃったりしがちなんですけど、そうすると次の日が辛いんですよね。苦しかったり、気分よく起きられなかったり、むくんだりして」
▷▷規則正しく食べるのがいい?
優香「そうですね。それからやっぱり運動することが大切」
▷▷優香さんは足が速いんですよね?前にカール・ルイスと走ってませんでした?
優香「よくご存知で(笑)。テレビ番組の企画でカール・ルイスと鬼ごっこをしたんですよ」
小林「すごいー!(驚)」
▷▷逃げ切ってましたよね?
優香「逃げ切ってないです! 他に何人もいてカール・ルイスが1人ずつ捕まえていくんだけど、女の子だからすぐに捕まえられると思って、気にされてなかったんですよね。でも私が意外とひょいひょい動くからなかなか捕まえられなくて、キュッて曲がった時にカール・ルイスの靴が破れて超怒りだして(笑)」
小林「怖い!(笑)」
優香「そうしたら“ちょっとストップ!靴壊れたよ!”って中断して、靴を履き替えてもう1回やったんだけど。本当に怖くて(笑)。そういうことがありましたね」
みんなが美味しそうに食べるのをいいなあって見てました(小林)
▷▷小林さんは実際にダイエットに挑戦してみていかがでした?
小林「ダイエットって無理して頑張る、我慢して続けるってイメージだったんですけど、タニタはどちらかというと身につけるって印象でした。さっき(優香さんが)仰っていたように野菜から食べるとか、ちょっとずつ注意していって、気付いたら痩せてるって感じで。ただ私の場合は撮影のためにちょっとハードで、糖質は一切摂らない、毎食、支給されたもの以外は口にしない、水とお茶しか飲んじゃダメ、撮影の後もスポーツジムに行って2、3時間運動して。ジムにも映画のスタッフの方が“ちゃんとやってっか?”って付いてきてくださって、徹底管理だったんです」
▷▷体重が減っていくのは楽しかったですか?
小林「楽しかったです。ただ最初の1週間で3キロぐらいドンと減ったんで、このまま行けるだろうと思ったら早速2週目で停滞期に入って。そこからはもう2キロとかちょっとずつでしたね」
▷▷今は戻って?
小林「しっかり戻りましたね(笑)。おかげさまで」
▷▷優香さんはダイエットしている小林さんと草野(イニ)さんを見てどう思いました?
優香「ダイエットを始めたばかりの頃は明るかったので、頑張ってる?みたいな感じでちょいとアドバイスしてみたりしたんですけど(笑)。私の場合は食事も運動も自分で決められるからストレスがなかったんですけど、2人はやることもメニューも全部決められているから精神的にも辛くなってくるだろうし、大変だったと思います。それにどんどん痩せていっている時期に限って食べるシーンがあるんですよね。その一口を食べると夜のご飯が減っていっちゃうわけですよ。それが本当に可哀想で」
小林「でも撮影だからみんなは普通に食べなきゃいけないですもんね。それをチラチラ見ながら。いいなあいいなあと思って」
優香「裏腹でしたよね?本当は食べたくないのに“美味しい!”って食べなきゃいけないっていう。カットがかかった後に2人がシュンってしてて(笑)。やっぱり大変ですよ。仕事でダイエットするのは」
▷▷ミルフィーユなんかも本当に美味しそうでしたもんね。
小林「ミルフィーユはカロリーが高いので、これを食べたら夕飯抜きなんじゃないかっていうぐらいの緊張感で(笑)。でもあれはフードコーディネーターの飯島奈美さんのところで作ってくださったミルフィーユで、めちゃくちゃ美味しいんですよ。とにかくご飯は全部美味しかったです」
▷▷特にお気に入りは?
小林「カレーが美味しかったですね」
優香「美味しかった!!! 特にトマトの。すごくコクがあって人気でしたよね」
小林「ほうれん草のキーマカレーも美味しかったし、アボカドもね」
優香「確かに美味しかった〜。今日もテレビの番組で本物の菜々子さんが作ったカレーを食べましたけど、美味しかったですよ。ひき肉を使うからコクが出るのかな? トマトとニンニクが入っていて食べごたえがあって、これで500キロカロリーだなんてすごいですよね」
▷▷特殊メイクにも挑戦されていましたが、大変でした?
優香「そうですね。太った特殊メイクが初めてだったんですけど、こんなに時間かかるんだって。私は顔と手で4時間だったので、やられながら『カリオストロの城』と『千と千尋の神隠し』のDVDを観てました。仕事じゃなくて、今からもう寝ようかなっていうぐらいの感じで(笑)。でもハマケン(浜野謙太)さんは6時間かかったって言ってました」
小林「そう。朝2時ぐらいに集合して」
優香「私は2、3回ぐらいだったから大変っていうほどではなかったんですけど、みんなは大変だったと思います。でも肉襦袢って重さはないけど、動きにくいんですよね。股擦れするっていうか」
小林「股擦れしたことないでしょう?結構みなさんされてますよ(笑)」
優香「(笑)一歩がすごく重い感じで、歩幅がちょちょちょって感じだから疲れるんですよね。座ったりするのも疲れるぐらい。自分の体重を支えなきゃいけないから、膝にくるのがわかりましたし、相当足が疲れるだろうなと思いました」
私自身も自分を好きになって自信が持てました(優香)
▷▷劇中の「絶対に自分を嫌いにならないこと」というセリフが印象的でしたが、実感した経験は?
優香「今まで色々な写真集やDVDを作ってきたんですが、最初から最後まで関わったワケではなくて、純粋に自分のモノというのとはちょっと違う感覚があったんです。でも去年出したボディブックは、初めて自分のモノだと感じられて、これが私ですっていう名刺みたいな宝物ができた。スタッフのみんなとひとつのものを一緒に作る作業をこんなにしたのはデビュー以来初めてで、どのページも好きで、何から何まで自信を持てて。それがすごく自分の中で影響していて、ポジティブになりましたし、冒険することが苦手で現状維持でいいってずっと思っていたことがちょっと変わり始めたんです。自分を変えたいと思ったきっかけでもあったし、自分が変わるとこんなにも周りも変わるんだって、変化が楽しめて。自分のことを好きになって自信が持てたっていうのは自分が経験したことでもあるので、菜々子さんのそのセリフも本当にそうだよ!って思いながら言えましたし、すごく好きなセリフです」
小林「私はダイエットをして自信がつきました。それは外見が痩せたから…あっ、今はもう戻ってるんですけど(笑)。外見が痩せてキレイになったとか、友達が可愛いねって言ってくれるとかいう自信じゃなくて、ひとつのことをやり遂げた自信がすごく自分をワッショイしてくれるというか。頑張ればできるし、やってやれないことはない。よくやった!よく痩せたぞ!って褒めてあげたい。自分のことを好きになるってこういうことかなって。何かを成し遂げるって大事なんだなって思いました」
▷▷では最後に映画の見どころを教えてください。
優香「映画はヒマン・スリー+幸之助の成長物語になっていて、美味しそうな食べ物もたくさん出てきます。とにかくポッチャリさんたちが奮闘する姿が可愛いので、そこは見どころです。きな子ちゃんもキレイに痩せてくびれができてますし、イニさんもシュッとされてすごくステキになっているので、みなさんの頑張りをぜひ観てもらいたいです。そういえばイニさんは今でも痩せているんですよね?」
小林「そう。なんか面白くなくなっちゃったって心配してて(笑)。私は完成した映画を観て、コメディなので楽しい気持ちになれるし、優香ちゃんのダンスシーンが印象的で、そういうところも楽しめると思いました」
優香「色んな要素が詰まってるもんね」
小林「そう、色んな要素がぎっしり。泣いたり笑ったり忙しい(笑)。でもアッという間に時間が過ぎちゃう映画ですし、絶対にダイエットをするきっかけになると思うので、ぜひ観ていただきたいです」
プレミアイベント@ワーナーマイカル大高
合同会見の後は、会場をワーナーマイカルシネマズ大高に移し、プレミアイベントを取材。

舞台挨拶@ワーナーマイカル大高
プレミアイベントの後は、今度はワーナーマイカルシネマズ大高の10番スクリーンでの舞台挨拶を取材。
★『体脂肪計タニタの社員食堂』5/25(土)→センチュリーシネマほか

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