インタビュー
インタビュー
渋谷すばる、村上信五『エイトレンジャー2』会見
2012年7月、全く新しいヒーロー映画としてスクリーンに登場した『エイトレンジャー』。ユニークかつ、強烈な個性を持つキャラクター、勧善懲悪が根底にありながらも、それぞれの葛藤や友情を描いたストーリー、そして飾らない魅力の関ジャニ∞だからこそ出来るシュールな笑いが、さまざまな世代の心をつかみ、“ヒーロー・バラエティ・エンターテインメント”として映画界に新ジャンルを作り上げた。そして、2014年。ヤツらが、再始動!! 物語の舞台は、落ちこぼれの青年7人がヒーロー“エイトレンジャー”としてテロリストの手から守った5年後のエイトシティ。一見、平和になったように見える街に“新たな脅威”がその影を落とし始める……。メガホンを取るのは、映像界の鬼才・堤 幸彦。出演陣には東山紀之、ベッキー、竹中直人など演技派俳優が前作から引き続き参戦。さらに前田敦子、赤井英和、ダイアモンド☆ユカイ、肥後克広(ダチョウ倶楽部)など、バラエティ豊かな豪華ニューカマーも登場。様々な化学反応により、パワーアップした新生エイトレンジャーが誕生した!!
今回、キャンペーンで、レッド役の渋谷すばる、ナス役の村上信五の2人が来名!それぞれが、ヒーロー映画の醍醐味・見所・撮影エピソードを語ってくれた。
7人じゃなかったら成り立たない世界観とストーリーになった(村上)
▷▷『エイトレンジャー』の続編が作られたことをどう感じていますか?
渋谷すばる(以下:渋谷)「エイトレンジャーは、僕等がCDデビューする前からライブとかでずっとやってきたものなので、映画になって2ができるまで大きくなったのはすごく嬉しいことです。特に映画はたくさんのスタッフの人がいて初めてできるので、自分たちが大事にしてきたエイトレンジャーに、色んな人が関わってくださっていることを嬉しく思います」
▷▷関ジャニ∞の7人だからこそできた映画になっていますね。
村上信五(以下:村上)「堤(幸彦)監督は関ジャニ∞でいる時のそれぞれのキャラクターや個性を反映して、エイトレンジャーのキャラクターを掘り下げてくださっている。そうやって人間味が加味されたことで、1とはまた違うストーリーの振り幅が生まれていますし、まさにこの7人じゃなかったら成り立たない世界観とストーリーに仕上がったと思います」
▷▷ご自身が演じたキャラクターの好きなところは?
村上「ナスは恋というか、性欲に真っ直ぐですからね(笑)。一本気といいますか。不純ではありますけれども、わかりやすいところは愛らしい部分なのかなと思います」
渋谷「レッドは熱い奴やと思うんですよ。真っ直ぐだけど、ちょっとやり方がヘタクソだったり。1人じゃダメな奴だから、仲間に助けられている部分がたくさんある。そういうところがいいなあと思います」
▷▷今回のレッドは仲間と離れて行動しています。寂しいと思ったことは?
渋谷「現場で1人のことが多かったので、みんなと一緒のシーンが本当に楽しかったです。スタッフの人から“みんなといるとずっと顔が笑ってますね”って言われて、改めてそうなんやって気付きました」
▷▷撮影中にメンバーから助けられたと感じたことは?
渋谷「東山(紀之)さんと同じシーンが幾つかあるんですけど、僕はあんま知らん人と喋れなくて、先輩とコミュニケーションを取るのも苦手なんです。でも一緒だったヨコ(横山裕)が東山さんと喋ってたから、その後ろで自分も喋ってるよって感じでいれて。2人きりだと喋れないけど、ヨコのおかげで会話に入れて、すごい楽しかったし、助けられたなと思います」
村上「僕はほぼみんなと一緒の撮影やったんですけど、たいていグリーン(大倉忠義)が今日のご飯は何かを事前にチェックしてくれるんですね。彼は自分のためにしているんですけど、それがインフォメーションになってパッと広がる。あいつが聞きに行ったからそろそろご飯の時間だなとか、芳しくない顔をして帰ってきたら、今日はあまり期待に沿ったメニューじゃないんだなとか、基準にして。ロケの時は食事がホンマに大事ですからね。特に雪が降るような寒い時期でしたから、温かいものは先に食べたいけど、冷えても大丈夫なものやったら自分の撮影順から逆算して後に回したり。そういう計算もできたので、すごく助けられたなあと思います」
▷▷アクションにも個性がありましたが、自分のアクションのポイントは?
村上「僕は1の方がアクションをしていて、今回ほとんどやってないんです(笑)。仁王立ちしてるだけといいますか、歯を見せてるだけといいますか。よかったら歯を見ていただけたらなと」(一同爆笑)
▷▷歯がキラッてなるのはCGですよね?
村上「いや(撮影に)入る前にいつも歯医者に行ってますから。一応、仕上げてはきてます」(一同爆笑)
渋谷「僕は今回も多かったんですけど、前回と同じでやっぱり酔拳ですかね」
▷▷かなり練習したんですか?
渋谷「練習はしてないです。アクション指導の方に教えてもらって、その場でやる感じです」
カッコよさにも色々あるんだぞってことを感じて欲しい(渋谷)
▷▷堤監督と組むのは2度目ですが、どんな印象ですか?
村上「飄々としていて、どこまでホンマかわからん感じではありますよね。でも前作で1度ご一緒させてもらっているぶん、今回はマジメな時と冗談との棲み分けみたいなのがわかってきました。監督の中では、たぶん台本の段階で映像が出来上がっていて、だからこそ色んな要求をしてくださると思うんですけど、すごく柔軟にも対応してくださるので、つくづく受け皿の大きい人やと感じます」
渋谷「堤さんは音楽が好きな人やなってイメージがあります。最近これいいよってCDをもらったりして、結構、音楽の話をしてました。それに地元の名古屋をすごく愛されてるなと。ほかの出演者に名古屋の人がいたり、劇中のポスターだったり、細かいところに地元愛を感じました」
▷▷細部にまでこだわる監督ですが、こんなところにまで!?と驚いたところは?
村上「ビーチのシーンで、沖にマグロがおったんですよ。(一同爆笑)こんな近海でマグロ飛ぶかね?っていうところにCGで飛ばしてはったんで、スゲェなあと思いました。きっと編集の時に思い付きはったんでしょうけど。何回か観たら、あっおった!ってわかると思うんで、ぜひマグロチェックもしといてください」
渋谷「自分でも気付いてないところもあるだろうし、いっぱいあるんですけど…。僕が樽酒に顔を突っ込まれるシーンで、そのお酒に“八年勃起”って書いてあったんです(笑)。“一念発起”じゃなくて“八年勃起”になってて。(一同爆笑)ムッチャすごい酒やなあと、飲みたいなあと思いました」
村上「それは細かいなあ(笑)」
渋谷「それを美術の女の子が書いてるのを想像すると、面白いなって思いました(笑)」
▷▷おふたりは最近こだわっていることはありますか?
村上「最近の……こだわり。なんかありますか?」
渋谷「急にざっくりした質問がきましたけど(苦笑)。……ちょっと考えときます」
村上「……靴下を欲しいなと思ってるんですけど(笑)」
渋谷「そうなってきますよね(笑)」
村上「僕、去年まで夏場はほとんど雪駄で過ごしていたので、夏用の靴下がなかったんですよ。で、今年、衣替えをしまして、靴下の引き出しを見たら冬もんばっかりやったんで、夏用の靴下にこだわっていこうかなあと…」
渋谷「……これ、なんすか?面白い?」
村上「絞り出してこれですけど(苦笑)。使われるかなあ」
▷▷劇中でレッドがメンバーにダメ出しをするところがすごくよかったです。なので、ここでもどうぞ!
村上「なんてフリを(苦笑)」
渋谷「いや。どうぞって言われたら、いいです(苦笑)」
村上「(笑)ないですけどね。もう長いし。18年ですか?なんも言わんでも、この顔の朝はこういう日なんやなあとかわかります」
▷▷では今日の渋谷さんは?
村上「今日は普通ですよ。若干、機嫌がいいぐらい。午前中にしたら」(一同爆笑)
渋谷「正解!若干、機嫌がいい」
村上「めちゃめちゃじゃないですよ。若干いいぐらいですから。今日は当たり日ですよ」
渋谷「うん。わかってくれてるやん!」
▷▷渋谷さんも村上さんの機嫌はわかるんでしょうか?
渋谷「いや。そういうのがない人なんで。どこでも、どんなに忙しくても、常に一定にする人なんで。すごいですよね。僕はそれができないんで」
▷▷村上さんが渋谷さんのすごいと思うところは?
村上「やるときはやりますね。スイッチがカチッと入ったら。今回の撮影でもレッドは1人のシーンが多かったんですけど、ベッキーやあっちゃん(前田敦子)も含めて、久々にみんなが一緒になるシーンに合流した時でも、スイッチを入れてるのが見ていてわかるんです。“こんなお菓子の差し入れあったで!”とかってキャッキャッやってる僕等の空気とは一線を画しているというか、集中して違う世界にグッと入ってる感じでしたから」
▷▷と、言われてますが。
渋谷「わかってくれてるな!って思いますね」(一同爆笑)
▷▷ではこれから映画を観る方に、これはわかってもらいたい、これは伝えたいというメッセージは?
村上「この映画は年代や男性、女性でも感じ方が全然違うと思うんです。大人の方やったらストーリーで感じることはたくさんあると思いますし、お子さんやったら単純に空を飛んでるところでも楽しめると思いますし、女性やったらあっちゃんとベッキー、どっちに感情移入するかでも見方が変わってくる。男的な立場から言うと、人を信じることの大切さがわかってもらえたらと思います」
渋谷「エイトレンジャーは決してカッコいいヒーローじゃないんです。強くて完璧な奴らじゃなくて、どっかダメなところがある。でもそういうのを乗り越えて、真っ直ぐ生きてるカッコよさもあると思うし、それは関ジャニ∞にも通じるものがある。キラキラしたジャニーズの人はいっぱいいるけど、そうじゃないのもカッコいいのひとつなんじゃないかなって思うんで。カッコよさには色々あるんだぞ、そのカッコよさってなんなんやろっていうことが伝われば嬉しいです」
TEXT=尾鍋栄里子
『エイトレンジャー2』
7/26(土)→ミッドランドスクエアシネマほか
(C)J Storm/2014エイトレンジャー2映画製作委員会
2014年7月14日月曜日