インタビュー&レポート
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市原隼人『極道大戦争』インタビュー
『悪の教典』『藁の楯』『風に立つライオン』で知られる三池崇史監督が市原隼人さんを主演に迎え、とんでもない映画を誕生させた。その名も『極道大戦争』。ヤクザヴァンパイアに噛みつかれた人間が、次々とヤクザ化してしまうという、奇想天外&予測不可能な設定の中、豪華キャスト陣が、今までに観たことのないキレた演技で熱演する。
INTERVIEW
▷▷最初にシナリオを読んだ時の印象を教えてください!
市原隼人(以下:市原)「この映画のタイトルを聞いて、武士道からつながっている大義というか、「組長のために命を張る」みたいな侠気あふれる任侠の世界をイメージされた方が多いと思います。この映画は、設定が凄過ぎるんです。シナリオを読んだ時は衝撃でした。カエルは出てくるは、カッパは出てくるは…、それぞれのキャラクターがぶっ飛んでますから。『これまでの出演作品が、すべて過去になっちゃう』って思えるくらいでした(笑)」
▷▷現場の雰囲気は?
市原「三池監督は、いつ会っても新鮮です。監督は、自分が引いたレールの上にみんなを乗せるのではなく、それぞれの持ち味を引き出しながら、同じ方向に突き進んでいく感じなんです。今回は、監督本人が、『ひさびさに好きなことができる!』と言って楽しんでましたから、自然とスタッフ、キャストのテンションも上がっていきました。毎日が新鮮で、本当にみんなが現場を楽しんでいるという感じでした」
▷▷演じたキャラクターについては?
市原「今回は本当に自由にやらせていただけました。影山亜喜良という男は、ヤクザに憧れて、その道を極めようとする真っ直ぐな奴なんですが、敏感肌で刺青が入れられないとか、好きな女性に不器用だったりとか、スキがある男なんです。逆に言えば、完璧ではないけど、型にはまらない柔軟さを持った男…。そんな男がヴァンパイアになるわけですから、キャラクター像は、ますます混沌としていきます。役者として、観客のみなさんに喜んでいただけるよう、各シーンのキャラクターの心情を、自分なりに模索しながら演じてみました」
▷▷今回は本格アクションにも挑戦しています!
市原「『ザ・レイド』シリーズのヤヤン・ルヒアンさんといっしょにアクションが出来るのは本当に楽しみでした。まず、トレーニングから始まって、あとはアクションを通じて会話するような感じでした。普段は本当に低姿勢でジェントルマンな方です。でも、いざ現場でスイッチが入ると、本物のプロ格闘家に豹変するんです。瞳の奥に、獲物を捕らえる時の野獣オーラが宿って、見つめられると鳥肌が立つくらいでした。こっちも抑えられない衝動でボルテージが高まっていきますし、手加減とか遠慮とか考えずに本気のアクションができたと思います。最後の殴り合いアクションは、演者としても最高に楽しかったですし、是非観ていただきたいシーンの1つです」
▷▷最後に名古屋の映画ファンにメッセージを!
市原「僕自身、こんなにぶっ飛んだ作品に出演するのはまちがいなく初めてです。観ていただくお客さまにとっても、初めて体験する斬新な作品だと思います。そんな中で、常に本気でスクリーンの中に居ますので、『極道大戦争』の中の影山亜喜良(市原隼人)を是非楽しんでください」
『極道大戦争』
6/20(土)→TOHOシネマズ名古屋ベイシティほか
2015年6月8日月曜日
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